「友情」  池部淳子  (随筆通信 月25より)
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こいしかわだより
友情
池部淳子

 元日から年賀状が届き始めます。日頃親しくしている人、会うこともなく時が過ぎて年賀状で懐かしく思う人、それぞれにさまざまな思いを湧かせる年賀状です。

 人生は「生者必滅会者定離」で、会者は別離の運命にあるとは認識していますが、巡り会った者同士に「友情」が芽生えることもあります。友情が人生を彩り、友情を通して自分を客観的に見ることもできます。年賀状を見て、巡り会った人々を思い出しながら、友情とはどんなものかと、考えました。

 若い時代は友情の情感にまかせて、時と場所を共有して、行動し、共感しました。無償の友情の時代です。

 やがて杜会人となって職に就いたり、事業を起こしたり、家庭を持って父になり母になり、個々に人生が構築され、それぞれがさまざまな環境の中で生きてゆくことになります。社会を生き抜くうちに、いつのまにか理解の友情でなく、利害の友情に変ったりもします。

 人生は年齢とともに複雑になり、問題も難しくなりますから友人も互いに成長しなければならないのでしょう。年齢を加えた分の経験が役立ち、理解しあえて、価値ある友人として存在できれば、それは嬉しいことです。

(『月』発行人)

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随筆通信 月 2005年1月号/通巻25号


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